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第18回患者会 「神経内分泌腫瘍の最近の話題」京大病院 肝胆膵・移植外科 増井 俊彦先生の講演 [ご報告]

6月18日 土曜日、京都中小企業会館 708号会議室にて、第18回患者会を開催しました。
今回は、関西医療大学 看護学 准教授 井村 弥生先生による「口腔ケアをおこなって食事を楽しみましょう」というお話と、京大病院 肝胆膵・移植外科 助教 増井 俊彦先生による「神経内分泌腫瘍の最近の話題」というテーマでお話を頂戴いたしました。
【内容】
先生お二人と看護師一名
参加者20名 (うち新規患者さん7名) 男性6名 女性14名

北は青森県、南は大分県ほか茨城県や香川県、徳島県など全国からの参加者でした。

井村先生は、今回初めてのご参加で、まず、その若さにびっくり!
受付で新規患者さんと間違えるほど、若くておきれいな先生です。とても、大きな子供さん3人もいるようには、見えないです。

レジュメも先生が用紙してくださって、抗がん剤治療の副作用で口内炎に悩んでいる方のためにゼリーの利用など、教えてくださいました。感染症を予防するために、口の中が乾燥するのが良くないそうで、寝る前に専用のゼリーを指でぐるっと口の中にぬるとよいとのこと。
やはり、しっかり意欲的に食べる人のほうが、がんに対する治癒力、免疫力も高まり長生きできる傾向にあるとおっしゃっていました。
そして楽しむということが重要ともおっしゃっていました。前向きに人生を楽しく過ごすことが免疫力も高まり、病気に打ち勝てるとおっしゃっていました。

また増井先生については、その日の早朝4時まで肝臓移植手術に臨まれていて、たいへんお疲れのところ、私たちのためにしっかり講演してくださいました。

過去、3回の専門医によるご講演のおかげで、毎回参加してくださる方と新規に参加される方では神経内分泌腫瘍に対する知識レベルが、大きく開いていて最初は「NETのおさらい」というテーマでNETの基礎的なお話をしてくださいました。
約半年前の先生の講演会の時には、ザノサーがまだ未承認でオクトレオスキャンも未承認でしたが、今回はすでに保険適応承認されているので、そのことも説明にくわえていらっしゃいました。

そして、「膵・消化管の集学的治療」として血管内治療(TACE/TAI)の説明、切除/RFAと血管内治療のどちらが有効か、どのような腫瘍に切除が有効かグラフで5年生存率の差異を示してくださいました。

あと薬剤についての説明と今後展開が期待される治療法として、・PRRT・ランレオチド(ソマチュリン)・テロモゾミド(アルキル化抗がん剤)・NETのプロファイリングであるとおっしゃっていました。

CAPTEMについての説明と成績の一覧表も見せてくださいました。
京大では、がん遺伝子検査を実施されていてその検査の概要も説明くださいました。

レジュメ用にいただいたスライドは42枚でしたが、そのほかのスライドもたくさん見せてくださいました。
先生の情報では、消化管NETにアフィニトールがまもなく承認される見込みであるということと、PRRTも日本でできるようになる日は遠くないと思うとおっしゃっていました。


アンケートの内容ですが、増井先生には
・最近の治療法やお薬の情報も教えてもらえてよかった。
・個別相談では、ゆっくり丁寧に答えてもらい、大変参考になった。
・今後の治療にたいへん参考になった。
・知らなかったことが多々あり、とても勉強になった。生きる力が湧いてきた。
・これからもぜひ、増井先生に講演してほしい
井村せんせいには、
・身近な内容で耳に入りやすく、勉強になりました。
・自己免疫力、口腔ケア、参考になりました。
・年配の私には、わかりやすかった。
・次は、病気にならない方法(生活習慣・食事)の話が聞きたい
・食事療法の話が聞きたい
などお二人の先生方に、感謝の言葉と共にこれからも私たち患者会にぜひお越しいただき、またお話を聞かせてほしいとの声が多数よせられました。

お世話役、スタッフにたいしては、午前中、患者交流会、午後、講演会と時間が有効に使われていてよかったとの声が寄せられました。


今回は、読売新聞社さまの取材が入りました。どのような記事にしてもらえるかワクワクしますね。

京都地域創造基金さまの助成金を使わせていただきました。
これで、使い切りました。ありがとうございました。

今回の、レジュメあります。
希望される方は、広報メールアドレスへお申込みください。
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